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+メニュー 概要 スクリーンショット プレイ - Doom ダウンロードダウンロード(スタンドアローン) 購入 リンク その他 - Doomのファンゲーム ゲーム名 Doom(Doom2/Doom3) リリース日 1995/04/30(Ultimate Doom) 開発元 id Software 公式サイト http //doom.com/ja/ 使用ゲームエンジン Doom Engine"id Tech Engine"(Doom~Doom2)id Tech 4 Engine(Doom3) ジャンル FPS マルチプレイ/シングルプレイ マルチ/シングルプレイ対応 OS MS-DOS/Windows/Mac/Linux/ブラウザ 概要 現在のFPSの元になったといわれるDoom、開発元のid softwareオープンソース化(エンジンのみ)したことによりModや派生エンジンがたくさんできています。 体験版は、エピソード1のみ無料で遊べます。 FreeDoomは、ファンが作成したもので、完全無料です。 現在もシリーズの開発が進められている。 Doom/Doom2を現在のPCで動作させるのに必要なソースポートの一覧(ほんの一握り) ※注意! 体験版が無料で遊べるだけで製品版は、有料ですのでご注意ください。 製品版 体験版は、Dosboxまたはソースポートが必要です。 スクリーンショット ※画像はxbox.comより/画像はDoom1 プレイ - Doom プレイ(体験版をFlash移植) - Newgrounds.com ダウンロード 体験版ダウンロード一覧(Doom~Doom3) ダウンロード(スタンドアローン) ※DoomのIwadファイルなしでソースポートがあれば動作するスタンドアローンのDoomエンジンゲーム(Iwad) FreeDoom Wolfenstein 3D Total Conversion ChexQuest3 Action Doom 2 Urban Brawl Harmony Hacx Hacx(v20 testversion) The Adventures of Square Harmony blasphemer Delaweare Membrane Sonic Robo Blast 2 購入 Steam - Ultimate Doom Steam - Doom Classic Complete リンク Doom Wiki(外部Wiki) その他 - Doomのファンゲーム Doom 2D - Knee deep in the Dead Doom the Roguelike MicroDoom Re-Doom Doom Fall of Mars MiniDoom MiniDoom 2
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Doom3(ドゥーム3) キャンペーンモード あり マルチプレイモード あり マルチプレイ最大人数 4人、LIVE又はシステムリンクのみ Coop あり Coop最大人数 4人、LIVE又はシステムリンクのみ コントローラ設定 上下リバースあり Xbox360互換済み 限定版には初代Doom、Doom2各フルバージョンと映像特典付き PCで発売されたDoom3の移植作。XBOX版ではPCで不評だったマップの一部を改変してある。 内容は初代Doomのリメイク。火星基地を舞台にしたSFだが、オカルトの要素も多く含む。 キュート(?)で人気のあった旧作モンスターも凶悪なデザインになって再登場。 目視で敵の攻撃を避けながら攻撃するオーソドックスなスタイル。 大量の敵を走り回って撃ちまくる、旧作のスピーディな展開から一転、本作は非常に暗いマップが 多く、ライトを点して慎重に進めるホラーゲームへと変化している。 キャンペーンクリアまで約30時間と長いのも特徴。 操作方法 ボタン 対応する行動 備考 十字キー上下左右 左スティック上下左右 右スティック上下左右 左スティック押し込み 右スティック押し込み 白ボタン/Lボタン(LB) Lトリガー(LT) 黒ボタン/Rボタン(RB) Rトリガー(RT) A B X Y START BACK 関連リンク PC版国内レビュー記事
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Doomは、現在のFPSというジャンルを作ったとされる伝説的なゲームで、Linux版Doomのソースコードをベースに独自の機能などを追加したソースポート等や、そのエンジンのフォーラムで小規模な武器追加Modから大規模な別のゲームにしてしまうようなトータルコンバージョンModが未だに開発されています。 Doomに関係するこのWikiのページ Doom - グラフィック/オーバーホールMod ソースポート&エンジン再実装リスト Doom ソースポートリスト ゲーム機版をPC版Doomで再現 DoomをVRでプレイ Doomに関係するウェブサイトへのリンク
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Doom 敵ユニット全てにCurseをかけます Doom ジェム 疲労 内部ID 395 1 100 使用 水中判定 効果 効果量 戦闘 水中可 Curse 主属性 主Lv 効果発生数 射程距離 Astral 4 1 0 副属性 副Lv 効果範囲 命中補正 - 0 666 0 領域 Lv 防御判定 抵抗判定 Alteration 7 専用国家 ゲーム内説明文 This spell curses all enemy units on the battlefield. Cursed units have bad luck in combat. A curse can never be removed. 和訳 この呪文は戦場に居る全ての敵を呪います。呪われたものは、戦闘において不運になります。呪いは絶対に解除することができません。 注記 敵全軍にまとめてCurseをかけるという、嫌がらせ魔法の中でもトップクラスの嫌らしさを誇る魔法。人によってはやる気ごと粉砕される。 効果そのものはCurseと同じなのだが、回避不能で解除不能という点も変わっていないくせに逃げ場までなくなっている。たとえ目立たない魔法型の神であろうと、居合わせたが最後である。 殴られなければ気にせずに済むのも確かなのだが、マップ上での攻撃魔法でもAfflictionを喰らうことがあるし、戦場でも全体攻撃を受けることがあり得る。後衛と言えどもかけられたくないのは変わらない。 ただし一般兵に対してでも利用価値があるのは、敵が高HP、もしくは防御力に優れる兵を多用している場合ぐらい。人間の軽歩兵などは呪いが効果を発揮する前に一撃で死ぬことがしょっちゅうなので大した意味は無い。 呪いそのものが耐久力を活かした動きを困難にするための効果なので、その強みを持たない兵しか使わない国が相手なら戦闘指揮官や神を狙うぐらいになるだろう。サイズの小さい、比較的低HPな指揮官にも確実にかかるのが強み。 使用条件はそれなりに高いものの、この程度であれば星2からでもPower of the Spheres経由で発動できる。Gemの消費も激しくなるが、乱射するような魔法でもないのでとくに問題にはならないだろう。 なお、下位とも言えるCurseと違い主属性は星、副属性はなしで、また領域もAlterationになっている。Luck系統の魔法と同じく、運命を変化させるという意味合いからだろうか。 コメント 名前 コメント
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この項目では『DOOM3』と、リマスター版である『DOOM 3 BFG Edition』を紹介しています。 DOOM 3 概要 ストーリー ゲームシステム 武器 アイテム マルチプレイ 評価点 賛否両論点 問題点 総評 DOOM 3 BFG Edition 概要(BFG) 変更点(BFG) 総評(BFG) 余談 DOOM 3 【どぅーむ すりー】 ジャンル ホラーFPS 対応機種 WindowsMac OS XLinuxXbox 発売元 Activision(オリジナル版)サイバーフロント(日本発売版)【Mac】Aspyr Mediaid Software(DL版) 開発元 id Software【Mac】Aspyr Media【Xb】Vicarious Visions 発売日 2004年8月3日【Linux】2004年10月1日【Mac】2005年3月24日【Xb】2005年4月3日 定価 【Steam】1,100円 配信 Win版はSteamにてオンライン販売中 判定 なし ポイント 10年ぶりのナンバリング作リアルFPSに路線変更DOOM3エンジンの性能が話題にホラー部分はやや単調 DOOMシリーズ 概要 id Softwareの代表作であるFPS『DOOM』シリーズのナンバリング第3作にして、シリーズ初のリブート作。 1994年に発売された前作『DOOM II Hell on Earth』から10年後の2004年に発売された。 2000年頃のFPSエンジンから大きく進歩したDOOM3エンジン(id Tech 4)の性能を見せ付ける圧倒的なグラフィックが話題を集め、批評・商業面で大成功。 ソフトの売上本数は350万本を超え、DOOM II以上の売り上げを達成した。 拡張パックである『Resurrection of Evil』が2005年4月に発売された。 知名度と販売本数が高かった反面プレイヤーからの改善要求も数多く寄せられ、前作ほど盛んではないとはいえ有志MODによる修正も行われる。 その後、改善・拡張を含んだ完全版『DOOM 3 BFG Edition』が本編発売から8年も後の2012年に発売された。 また、本作を原案にした映画がアメリカで製作されるなど、長期間に渡って根気強く手が加えられた作品である。 ストーリー 2145年、火星。 巨大法人「ユニオン・エアロスペース・コーポレーション(UAC)」は、その資金と権力を利用して火星に研究基地を建造、法の管理の及ばない遥か彼方の惑星で、違法な実験や非人道的な実験を裏で繰り返していた。 しかし、新しい研究部門「デルタラボ」の実験開始を期に従業員たちは徐々にパラノイアや精神病に侵されていく。謎の研究によって所員の一部は発狂し、しばしば火星基地の運営に支障が出ていた。 同乗した2人のエージェントと共に、失踪した海兵隊員の補充として火星に配属された主人公が火星基地の玄関「マーズシティ」に降り立ったのは、そんなある日のことだった。 地球から視察に訪れたエージェントとデルタラボ主任のベトルーガーのただならぬ空気を横目に、現地の上官と対面する主人公。しかし海兵隊員は皆任務に追われており、上官であるトーマス・ケリーは新人である主人公にも「失踪したデルタラボ職員の捜索」を命じる。 閉鎖されたはずの通信区画へと向かった主人公は、そこで火星基地で行われているポータル実験の危険性について地球へ警告を試みる職員に出会う。失踪したデルタラボ職員は、発狂した同僚の無謀なポータル実験を阻止すべく独自に活動していたのだった。 主人公に真相の説明をしようとする職員。しかしもう一人の研究者により、一旦は阻止したはずのポータル実験が再び決行されてしまう。そのポータルの行き先は、かつて人々が『地獄』と呼んでいたあの世界だった。 ゾンビと化した所員や襲い掛かる悪魔を薙ぎ倒し、命からがらマーズシティへ帰り着いた主人公だったが、既に海兵隊の指揮系統は麻痺寸前だった。孤立無援の中先へ進む主人公は、同乗していた二人のエージェントとベトルーガー主任の対立と陰謀に巻き込まれていく。 ゲームシステム 「キーカードを集めて出口を目指し、ゴールにたどり着くとステージクリア」を繰り返していた前作までと異なり、「要所要所で追加・達成・更新されるさまざまな任務をこなしつつ、いくつかの広大なマップを進んでいく」という方式に変化。同社の過去作であり同じくリブート作である『Return to Castle Wolfenstein』を踏襲している。 ミッション内容はエリアの移動指定から特定の装置の操作、パズルまで様々。一度だけだが2人の人物から異なる任務を命じられることもある。 プレイヤーは序盤で職員用の携帯情報端末(PDA)を支給される。これはTABキーで随時チェックすることが可能であり、現在進行中の任務やダウンロードした他のPDFのデータの閲覧といった行動が可能。 道中には多くの兵士や研究員といったNPCが登場。それぞれに個性があり、極限環境下でのサバイバル感演出に一役買っている。 各職員にもPDAが支給されており、セキュリティクリアランス解除という用途以外にもEメールやオーディオログによるストーリー補完が行われている。これは『System Shock 2』でも見られた要素。 武器 武器はハンドガン、ショットガン、チェーンガン、パルスライフル、BFGといった旧作の要素が受け継がれているが、新武器として「サブマシンガン」「ソウルキューブ」も登場。 サブマシンガンは連射が可能であり、威力には乏しいものの連続して小型ザコを倒す際には極めて便利。ソウルキューブにはソウルの充填が必要ながら体力回復効果があるなど、どちらも既存武器の隙間を埋める形の武器として追加されている。 アイテム 地面に一列に並んで配置されることが多かった前作までと比べ、コンテナの横や倉庫の棚、机の上などアイテム配置場所がより現実的になった。 マルチプレイ 4つのモードを備えた最大4人のオンラインマルチプレイを実装していたが、プレイ人数を8~16人に増やすファンメイドMODが好評だったことを受け拡張パック『Resurrection of Evil(*1)』公開時に8人に増えた。 内容はどれもデスマッチであり、通常のデスマッチ、チームデスマッチ、リスポーン制限のあるラストマンスタンディング、1vs1のトーナメントの4種類。 評価点 高度なエンジンで実現する、様々なホラー演出 当時最新鋭のゲームエンジン「DOOM3エンジン(id tech 4)」による表現力向上により、前作とは比較にならないほどのグラフィックで火星基地の惨状が描かれる。 無残な死体やグロテスクな肉塊、火花を散らす電気系統、放置された日用品などマップは非常に良く作り込まれており、構造も基地として現実的なものとなっている。 無線通信も定期的に入り、緊迫した状況報告や断末魔などでプレイヤーの恐怖感を煽る。 また中盤以降ともなると生存者はほとんど居なくなり、無線も聴こえなくなるなどストーリーとも連動した作りになっている。 音声ログが充実しており、職員のPDFを集めてEメールや音声ログを聴くことで世界観へより深く没入することが可能。日常生活の出来事から同僚への伝言などバリエーションは多岐に渡る。 豊富な収集要素 職員のPDFを集めることで世界観を掘り下げることが可能。それだけでなく、弾薬庫やアイテムの入ったロッカーの暗証番号も知ることができる。 基本的に弾薬は枯渇しがちなため、職員の遺したPDFを集めて解析することでより有利にゲームを進められる。 賛否両論点 ホラーへの路線変更 パニックホラーへの路線変更に伴い、武器の威力・敵の数や能力・プレイヤーの機動性・マップ構造など多くの要素が変更された。 シリーズの評価点となっていた「圧倒的火力と機動力で強敵を始末していくハイテンポゆえの爽快感」は本作では鳴りを潜めており、前作までのゲームテンポに慣れた愛好家の一部からは「遅すぎる」と不評になった。 『Half-Life』がヒットした影響もあってか多くの大規模FPSがゲーム的な爽快感よりもグラフィックやスクリプト演出を重視し始めたのに加え、『DOOM』のフォロワータイトルとして『Serious Sam』が2001年に登場していたというのも本作の演出重視の傾向に拍車を掛けていた(*2)。 結局本作の発売後も『Call of Duty 4 Modern Warfare』のようにスクリプト演出を重視した作品がシングルプレイFPS界の主流となっていき、旧DOOMフォロワーが表向きに台頭することはなかった。 それを考えると、時代に逆行せずに新しい路線を選んだことはあながち間違いではなかったと言えるが、高速FPSの代名詞として定着した『DOOM』の名前を冠するリブートとして考えるとやはり疑問は残る。 非常に暗い DOOM3エンジン・ホラー演出の見せ所の1つでもあるのだが、光源の少なさに起因する死角が非常に多い。 暗闇部分に入った敵はほぼ視認不可能であり、一部マップでは電灯に持ち替えられず憶測で発砲しなければならない場面も頻発する。 影が多いこと自体は恐怖演出として作用しており、影を利用した巧妙なトラップも存在するため一概に暗いこと自体が悪いとはいえないが、一部マップの照明の少なさはゲームの阻害に繋がっており不親切。 日中はサングラスが必須アイテム…とまで言われるほど光に敏感な人種が多い欧米のゲーマーからも「暗い」のレビューが溢れかえるほどであった。 『QUAKE II』同様に、コンフィグファイルを直接書き換えるか、コンソールコマンドで明るさとガンマ値を上げるとある程度解決するが、そうすると今度は逆に「ホラー要素が薄れる」という痛し痒しな弱点もある。 クリーチャーの造形 クリーチャーは全面的にデザインが変更され、より緻密かつ猟奇的な造形に進化した。しかし全体的に色が白い敵ばかりであり、一部の敵はオリジナル版の良さを損なってしまっている部分もある。 ただし、白いということ自体は暗めな本作においては視認性は良いため一概に悪いとも言えない。 武器の性能調整 ゲーム性の低速変化に合わせてか、ショットガンやサブマシンガンなどのプレイヤーの初期武器は威力が低い。上位武器も弾薬が枯渇しがちであり、好きなだけ高威力な武器を叩き込む前作までにあった爽快感はない。 拡張パック『Resurrection of Evil』が短すぎる 本編の1/3ぐらいのボリュームしかない。DOOM3の6割程度の値段で販売されていたが、それなら6割程度のボリュームを持たせろという意見が多かった。 またマップデザインも爆発するドラム缶が多すぎて巻き込まれやすい難点がある。 『HL2』のグラビティガン風の武器があるため、それを使ってドラム缶を投げようとしてミスって爆死というのが定番であった。 スーパーショットガンの復活は喜ばれたが、往年のような威力は持っていなかったため微妙とも。 問題点 ひたすら湧いてくる敵 特定の場所を通った際にプレイヤーの位置から前後にそれぞれ1体ずつ敵がワープしてくる場面が非常に多い。序盤から中盤にかけての主要な敵であるインプの多くは初期配置でなく、しつこく背後に湧いてくるため処理が面倒。 インプに限らず地獄系クリーチャーは基本的に初期配置ではなく、その多くが至近距離へのワープか進入不可能箇所(ダクトなど)からのスクリプト処理で登場する。 このため敵の配置を覚えにくい、乱戦中に全方向から同時出没して処理が追いつかない、交戦距離が近すぎて爆発系武器を使いにくい、処理の面倒な敵を倒したらそれがトリガーとなり同じ種類の敵が目の前にワープしてくる、などややゲームプレイを阻害する要因となりやすい。 敵の出現タイミングもやや連続的すぎるきらいがあり、プレイヤーは探索中も戦闘中も、パズル中であろうと怯える暇なくひたすら敵に対処しなければならない。 実質的な敵の出現数は一般的なFPSとさほど変わらず、ゲームプレイにおいて戦闘が占める割合はホラーFPSにしてはなかなか多い。 懐中電灯が武器扱い 懐中電灯は近接武器扱いとなっているため、暗闇を照らしながら進んでいると銃に持ち替えるまで発砲が不可能(*3)。 敵に襲われると対応に時間が掛かるだけでなく、暗いエリアでいちいち持ち替えなければいけない不便さもあり、「使用頻度が高い割にはいまいち使い勝手が悪い」という結果に。 先駆者である『Half-Life』ではスイッチで即座にオンオフが可能となっており、暗闇の中でも比較的快適な探索を実現していた。 それと比較された本作は「火星基地には懐中電灯を縛り付けるダクトテープすらないのか」と揶揄され、武器を装備しながら懐中電灯が使える「Ductape MOD」というタイトルのMODも公開されることに。 結局、改良版の『BFG edition』では「Ductape MOD」を公式が逆輸入。暗闇でも探索がより快適となり、この欠点は解消された。 同じようなデザインとなっていた『QUAKE 4』では、マシンガンにフラッシュライトを装着していて、少しだけだが快適になっている。 視覚的に単調なゲームプレイ ゲームを進めることでストーリーは進み敵の種類も追加されていくものの、暗く色彩に乏しい風景ばかりが続く。 一部屋外へ出ることも可能だが長時間居ると窒息死するため、探索可能範囲は基本的に基地内部のみ。移動範囲は広いがロケーションには乏しいため、途中で飽きてしまう。 地形も狭い通路が多く、撃ち合いには不向き。プレイヤーの移動スピードも遅いため、通路上で敵と遭遇した場合は選択肢がごり押しに絞られる。 一応ストレイフジャンプもできるが、初速が遅いのでQ3ほど加速したという感覚は得られない。 一本道な本編 ただ通路を進んでいき出てきた敵を倒すだけの箇所が多く、マップ構造は基本的にシンプル。 自由度の高いルート攻略やパズル要素といった概念が見られる箇所は少なく、お化け屋敷的な出現構造に慣れてしまうと単調さが目に付く。 重い 描画処理技術自体は新しいものを使用しているわけではなく、旧世代のビデオカードでも動作が可能な仕様。 しかし最新エンジン故に要求スペックは尋常ではなく、同年のゲームエンジン「Source Engine」と比較してもかなり重かった。 1マップに割り当てられたグラフィックは約500MBにも膨れ上がっており、グラフィックレベルをUltraまで上げるのであれば「VRAMを512MB以上搭載しているグラボ」が必要となった。 だが、この当時、VRAMを512MB搭載しているグラボと言ったらGeForce 6800 UltraやRadeon X800XLといったハイエンド製品しかなかった。 故に重いという評価は仕方なく、「最高画質にしたくても出来ないゲーム」とまで言われたゲームでもある。 性能水準が遥かに向上した現在では頑張れば普通のノートパソコンでも遊べるレベルなため、問題点では無くなっている。ちなみに本作のエンジンを改良した『QUAKE 4』は更に軽量化が進んでいる。 怖くない ある意味最大の問題点。一応ホラーゲームを目指してはいるものの、「悪魔が山ほど出てくる」ゲーム本編とホラーの相性は凄まじく悪い。 変異するゾンビやロストソウル、演出に拘っているピンキーデーモンなどスクリプト演出できちんと描かれる部分は悪くないものの、雑なビックリ演出で所構わず大量に出現するゾンビ兵士やインプなどの雑魚敵がその雰囲気をぶち壊している。 元々ホラー映画やスプラッター映画などでも勢いだけに頼るジャンプスケア演出は嫌われがちだが、本作ではこれでもかというほど「突然敵が湧いてきてビックリ」というシチュエーションに付き合わされる。 怖さの演出を理解しないままホラーゲームを作ったかのような演出が多く、単調な展開も相まってすぐに怖さを感じなくなってしまう。 劣化Q3なマルチプレイ 『DOOM』ということで一番望まれていたのはCO-OPだったがまさかの非対応。 アリーナFPSとしても「狭い」「遅い」「1サーバーに入れる人数が少ない」の三重苦で、結局プレイヤーのほとんどはQUAKE3に残ってしまった。 一応『RoE』で1サーバー8人まで増えたが、日本国内のQ3マルチ界隈では1vs1のduelでなければ6vs6のチームゲームが主流だったので、結局人数が少ない事には変わりなかった。 総評 単に敵を薙ぎ倒すステージクリア型FPSだった前作から方針を転換し、『System Shock 2』や『Half-Life』のような極限環境下でのパニックホラーを全面的に押し出した作品。 イマーシブシムとしての側面も強く、ゲームとしての作り込みはかなり高い。 やや単調でレール的すぎる本編内容や不便な暗所探索、根本的なゲームバランスの変更など粗は多い。 だが、当時としては格段に美しいグラフィックが批評家やゲーマーを中心に絶賛、結果としてid software作品としては当時最高の売り上げを記録するに至った。 本作で見つかった欠点は後の『BFG Edition』で改善され、より洗練されることとなる。 DOOM 3 BFG Edition 【どぅーむ すりー びーえふじーえでぃしょん】 ジャンル ホラーFPS 対応機種 プレイステーション3Xbox 360Windows 発売元 Bethesda Softworks 開発元 id Software 発売日 2012年10月16日 定価 【Steam】1,100円 配信 Win版はSteamの『DOOM 3』に同梱 レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 判定 良作 ポイント 『DOOM 3』をベースに調整・拡張日本語化・吹替も追加初代『DOOM』『DOOM II』も収録追加エピソードも登場 概要(BFG) 本編発売から8年後の2012年に発売された『DOOM 3』の完全版。 8年の期間を経てオリジナル版で発覚した様々な問題点を修正し、より快適なゲームプレイを実現した。 2バイト文字による日本語化の難しさも公式が日本語対応することで解決し、英語が苦手なプレイヤーも安心して楽しめる作品となった。 2009年6月24日にBethesda Softworksの親会社であるZenimax Mediaがid softwareを買収。 Zenimaxの傘下会社になったことを受け、本作のパブリッシャーもBethesdaとなっている。 また、Steam版は2022年8月11日より『DOOM 3』のバンドルとして無印版とともに一括販売される形式となり、単品での販売が終了することとなった。 変更点(BFG) グラフィック向上 オリジナルから8年が経過したこともあり、グラフィック部分は大幅に強化。音響部分にも手が加えられ、時代にふさわしい物へと変化している。 モニターに加え新たに3DTVとVRヘッドマウントディスプレイ(*4)に対応。さまざまな方法で楽しめるようになった。 拡張パック・旧作追加 旧verに存在した拡張シナリオパック『Resurrection of Evil』もリマスターされ本作単体でプレイ可。 さらに、新規シナリオとして新たに『The Lost Mission』が追加。ボリュームはさらに増加した。 加えて旧作『DOOM』『DOOM II Hell on Earth』もプレイ可能。これ一本でこれまでのナンバリング作が網羅できる。 フラッシュライトの変更 不評だったのを踏まえ、持ち運び式の武器の1つだったフラッシュライトはアーマーの備え付けのものに変更。 これにより銃を持ちながらでも暗所を照らせるようになり、より探索が快適になった。 その代わりとしてか、点灯中はバッテリーを消費するため常時点灯させることができなくなる(*5)制限が設けられた。 日本語対応 字幕、音声双方が吹き替えられ、英語が苦手なプレイヤーでも内容がより分かりやすくなった。 テキスト量が非常に多い作品であるため、本作の最大の評価点と言える。 チェックポイントセーブシステム セーブを怠っても大丈夫なよう、一定区間でセーブが入る仕様に変更。ミスのカバーが比較的容易になった。 実績・トロフィーの追加 新たに実績・トロフィーシステムに対応。やりこみ要素として機能しており、トロフィー集めに奔走するのもやりこみの1つとなった。 光源の増加 地形が暗すぎたオリジナル版から新たに複数の光源が追加され、フラッシュライトの改善と合わせていくらか探索がラクになった。 ゲームバランスの調整・改善 各難易度ごとの敵・アイテム配置のバランスが見直され、よりまともな難易度に再設定された。 また、旧版と比較して体力と装甲及び携行できる弾薬量が大幅に増えたことで、アイテムや弾薬配置の少なさに頭を抱える必要が無くなり、連射系武器の使い勝手が向上している。 その他、Windows 7に対応し画像ファイル圧縮方法の変更によるテクスチャ解像度の改善、120Hzゲームエンジン(*6)、影の投影、オリジナル版MODとの互換性維持などさまざまな調整・改良が加えられている。 総評(BFG) 日本語に対応したことが最大の評価点とも言える作品。 英語が読めないプレイヤーであっても膨大なテキストを全て理解できるようになり、より『DOOM 3』の世界へ手軽に没入することが可能となった。 代わりにマルチプレイ部分がごっそりと省略されているが、元々有るようで無いになどしかったため、ここは気にするほどのレベルではないだろう。 id Tech 5(*7)の改良を盛り込んだid Tech 4.5とも言えるエンジンによってグラフィックも更に美しくなり、初代『DOOM』と『DOOM II』も追加されこれ一本で全ての『DOOM』ナンバリング作がプレイ可能。 リブート作として理想的な環境が整えられた、『DOOM 3』の完全版と呼ぶにふさわしいボリュームとなっている。 余談 BFG版の『DOOM II』は、ドイツでの販売をクリアするためナチスに関する要素が全て省かれているため、『Wolfenstein 3D』を再現したシークレットはステージデータごと抹消され、進入することが不可能となった。 このため『DOOM II』を利用したマップMODの数割が互換性を失っている。 もともとid softwareのオーナーであり『Wolfenstein 3D』『DOOM』に携わったオリジナルメンバーの1人であるジョン・カーマックはDOOMシリーズのそのままのリメイクには乗り気ではなかった。 だが、2000年に映像が発表された『Wolfenstein』シリーズのリメイク作『Return to Castle Wolfenstein』の(エンジンとグラフィックに関する)反響を目の当たりにした開発チームの多くは『DOOM』もこのタイミングでリメイクするべきだという意見で一致。 アーティストの1人の報復解雇を得てリメイクが承諾され、『RtCW』発売を待たずに2000年から開発がスタートした。 結局『RtCW』『DOOM 3』共々シリーズの再来とまではいかず、リブート後の展開はあまり芳しいものではなかった。 その後2009年にid softwareはZemimax Mediaの傘下となるが、2014年に『Wolfenstein The New Order』が、2016年に『DOOM (2016)』が発売。 こちらはオリジナルの作風を意識した再リブートが評価点となり、シリーズの再復活に成功した。 ゲームプレイの本筋とは関係ないが、あるエリアに『Super Turbo Turkey Puncher 3』というゲームの筐体が設置されている。 調べると実際に遊ぶことができるが…できることと言えばボタン連打でシチメンチョウを殴り、スコアを稼いでいくだけというあまりに単調なもの。BFG Editionでは専用の実績が用意され、全くの無駄ではなくなった。 おまけにゲームのロゴもどこかで見たようなデザインになっていたりと、ツッコミどころが多い。 それまでのシリーズ作と比べると異端とも言える内容だった本作だが、本作以降にリリースされた『DOOM(2016)』や『DOOM Eternal』においても本作を意識した要素が取り入れられている。 わかりやすいのがヘルナイト(*8)のデザイン。『2016』や『Eternal』の殆どのデーモンが『I/II』のデザインがベースとなっている中、ヘルナイトだけは『3』をベースとしたデザインとなっているのが特徴。 それ以外にも、特定のエリアにソウルキューブが飾ってあったり、『Super Turbo Turkey Puncher 3』の実際に遊べる筐体が置いてあったりするなどのファンサービスもちらほら見られる。
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人形 Arch Vile Revenant Mancubus SpiderBoss Demon Cyber Demon All Cast
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Doom(ドゥーム / 運命)アビリティDoom(ドゥーム / 運命) ステータス Doom(ドゥーム / 運命) %24?i10c.ua=1 i10c.dv=12 アビリティ Doom(ドゥーム / 運命) 時間の経過とともにダメージを受けながら、敵のヒーローが呪文を唱えたりアイテムを使用したりするのを防ぐ呪いをかけます。 アビリティ:ユニットターゲット ダメージの種類:ピュア 1秒あたりのダメージ:60/90/120 効果時間:10/15/20 クールダウン:10 ステータス 種族:デーモン クラス:ウォリアー コスト:4 体力:1050/2100/4200 アーマー:5 魔法耐性:0 アタックダメージ:110-120/220-240/440-480 基本攻撃間隔:1.3 基本攻撃範囲:205
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ドゥーム 機種:DOS,3DO,PC98,Win,Linux,Mac,32X,SS,PS,N64,JAG,GBA 作曲者:Robert Prince 発売・開発元:id Software 発売年:1993年 概要 id Software開発のFPSゲーム。FPSというジャンルを世界的に知らしめたパイオニア的な作品。 音楽はロバート・プリンス氏が作曲。メタル系のノリの良い音楽は現在でも根強いファンがいる。 最初のステージ(E1M1)で流れる「At Doom's Gate」は特に人気があり、DOOMを代表する一曲と言える。 DOS版の音源としては「Roland SC-55」を使用したものが最も一般的であり、後にWindowsに移植された際もおそらくこの音色が使用されている。 数多くの機種に移植されているが、PS版・SS版の『DOOM』はBGMが差し替えられており、ホラー系の音楽になった。 2016年に発売された同名の作品については『DOOM(2016)』を参照。 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 Intermission from Doom Robert Prince Title MusicE2M3Intermission Music At Doom's Gate E1M1 The Imp's Song E1M2 Dark Halls E1M3 Kitchen Ace (And Taking Names) E1M4 Suspense E1M5 On The Hunt E1M6 Demons On The Prey E1M7 Sign Of Evil E1M8 Hiding The Secrets E1M9 I Sawed The Demons E2M1 The Demons From Adrian's Pen E2M2 They're Going To Get You E2M4 On The Hunt E1M6 Siniste E2M6 Waltz Of The Demons E2M7 Nobody Told Me About id E2M8 Donna To The Rescue E3M2 Deep Into The Code E3M3 Facing The Spider E3M8 The End Of DOOM Victory Music Sweet Little Dead Bunny Endgame Music サウンドトラック Doom Music 『DOOM II』のBGMとセットに収録。リミックス盤であるためゲーム音源そのものではない。
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Doom Doomダウンロード prboom(doomエンジン) webサイト ダウンロード freedoom(iwad) webサイト ダウンロード インストールからゲーム開始まで ダウンロードした"prboom"prboom-2.4.7-win32.zip"とfreedoom"freedoom-iwad-0.5.zip"を任意の場所に解凍。 "freedoom-iwad-0.5"フォルダ内の"doom2.wad"を"prboom-2.4.7-win32"フォルダに入れる。 "prboom-2.4.7-win32"フォルダ内の"prboom.exe"をダブルクリックで起動。 ESCキーでメニュー呼び出し OPTIONSで設定(下記参照)後、new game 難易度(下に行くほど高難易度)を設定 ゲーム開始 ゲーム内設定 OPTIONS GENERAL システム設定。 フルスクリーンにするかどうかの設定が可能。 SETUP- KEY BINDINGS FORWARD W BACKWARD S STARFE LEFT A STRAFE RIGHT D 他はデフォルト MOUSE SENSITIVITY VERTICALバーを一番左に(無効にする) 上記設定の場合の操作方法 移動 前w 左a 右d 後s 視界移動 マウス 攻撃 マウス左クリック アクション(ドアの開閉、スイッチの操作) スペース ダッシュ Shift + 移動 武器の変更 数字キー(テンキーは不可) マップ表示/非表示 TABキー リンク THE DEMONS DOOM情報 DOOM@wiki DOOMは心の洗濯 100lb/100yds DOOMの部屋 wad wadとは wadファイルにはiwad,pwadに二種類がある。 iwad ゲームの基本データ(モンスターや武器、マップ等)が入っている。 iwadはdoom.wad(doomの製品版 4エピソード形式) doom2.wad(doom2の製品版 32ステージ形式) がある。 freedoomのファイル名もdoom2.wad(32ステージ形式)。 pwad iwadを改造するファイル。元のiwadが必要。 マップ、画像、音楽が変更されている。 完成度の高い物がネットに落ちている。 拡張子はiwadと同じ"*.wad" プレイ方法 pwadファイルをprboom.exeにドラッグ&ドロップすればOK。 wad紹介リンク DOOM WADS オススメWAD集 オススメWAD Alien Vendetta download デフォルトで起動するマップより簡単。 完成度も高く非常にオススメ。
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DOOM / The Ultimate DOOM DOOM 概要 ストーリー ゲームシステム 武器 アイテム マルチプレイ 評価点 賛否両論点 問題点 総評 The Ultimate DOOM 概要(UD) 追加要素・評価点(UD) 問題点(UD) 総評(UD) 移植 続編 余談 DOOM 【どぅーむ】 ジャンル FPS(ファーストパーソン・シューティング) 対応機種 MS-DOS 発売・開発元 id Software 発売日 1993年12月10日 プレイ人数 1~4人 判定 良作 ポイント FPSを爆発的に普及させた立役者 SFとダークファンタジーを融合させた独特な世界観大量の敵を撃ちまくる爽快感クオリティの高い疑似3D話題作故に社会問題にも DOOMシリーズ 概要 id Softwareの代表作であるFPS『DOOM』シリーズの第1作。本作の1年前に発売された疑似3DFPS『Wolfenstein 3D』のエッセンスを引き継ぎつつ、SFとダークファンタジーが融合した独特な世界観、そして非線形の複雑な形状を持つマップなど多数の新要素を取り入れている。 当初はエピソード1のみを収録した体験版・MS-DOS用シェアウェアとして公開され、後にフロッピーディスク4枚組のパッケージ版でエピソード3までが販売された。1995年には、『DOOM II』へと繋がる新エピソードを追加した完全版『The Ultimate Doom』(後述)が販売された。後発の移植版の多くはこちらがベースとなっている。 日本での知名度はやや低いものの、「FPS(ファーストパーソンシューティング)」というゲームジャンルを完全に確立した一作として、世界的に認知度の高い作品である。 ストーリー 火星に基地を構える軍事企業「Union Aerospace Corporation(UAC)」は、火星の衛星フォボスとダイモス間で秘密裏にテレポーテーションの実験を行っていた。ある日、テレポーテーションのゲートが地獄と繋がってしまい、ゲートから大量の悪魔が侵入。基地の人間は大半が殺されるか、あるいはゾンビと化した。 テレポーテーション技術は悪魔に強奪され、ダイモス基地は地表ごと地獄へと消失。事態の収拾を図るUAC火星基地は、救援のためフォボス基地に宇宙海兵隊を派遣する。防衛用の人員を宇宙港に残して内部へと侵入した海兵隊だったが、圧倒的な力を持つ地獄の軍勢に襲われて瞬く間に壊滅してしまった。 プレイヤーは唯一の生き残りである海兵隊員(ドゥームマリーン/ドゥームガイ)となり、ピストルを手に第二の地獄と化した基地からの脱出を目指すこととなる。 ゲームシステム ストーリーはフォボス基地から始まるエピソード1「Knee-Deep in the Dead」、地獄の上空に浮かぶダイモス基地に移動したエピソード2「Shores of Hell」、悪魔が待ち構える地獄の地表に攻め込むエピソード3「Inferno」の3部構成になっている。 シェアウェア版・体験版だとエピソード1のみ遊べるが、製品版では開始エピソードを最初から自由に選択可能。 各エピソードは8+1(隠しステージが9番目)のステージで構成されている。それぞれのステージは内部名から慣例的に「E○M○」と呼ばれる(例:エピソード1・ステージ2=E1M2)。 エピソード間は別のゲームという扱いのため、ステージ8をクリアすれば一旦終了となり、武器やステータスを持ち越すことはできない(移植版では統合され通しプレイになっている場合がある)。 プレイヤーは道中の敵を倒しながら箱庭型のマップを探索し、「EXIT」と書かれたゴールのスイッチを目指す。 扉の中には、その色飾りに対応した鍵アイテムが必要な場合もある。色は赤、青、黄色の3種類で、ステージによりカードキーとドクロの形をしたタイプに分かれる。色の無い扉は普通に開けられるものもあれば、専用のスイッチを押すと開く場合もあり、ときには特定の箇所に足を踏み入れただけで開くような場合もある。 敵は他の敵の攻撃が当たると時折怒り出し、攻撃を当ててきた相手に攻撃のターゲットを移す「同士討ち」を起こすことがある。敵の数が多く弾薬が不足しがちな高難易度では、まず同士討ちを誘うことで戦闘の負担を減らせる。同士討ちには法則があり、基本的に同種による発射弾の攻撃では怒らない。ただし、弾速の概念がない即着弾の攻撃にはその制限がなく、ゾンビ兵士など即着弾攻撃しか持たない敵は同種の攻撃でも同士討ちを起こす。 視点の上下変更やジャンプはできず、敵が違う高さの場所にいる場合は自動で斜め方向に弾が飛んでいく(縦軸にのみ、非常に強いオートエイムが働いている)。 残機の概念は存在せず、死亡するとすぐにステージの最初からやり直しとなる。その際所持武器と弾数は全て失われ、ゲーム開始時と同じピストル50発に戻されてしまう。 メニューから任意のタイミングでセーブおよびロードが可能。ただしどのような状況でもセーブが行えるため、残り体力や状況によっては死亡による武器ロストが避けられない(=詰む)危険性もある。 武器 武器は8種類。ピストルと素手は最初から所持しており、それ以外は道中に落ちている武器を拾う必要があるが、死亡すると全て失ってしまう。素手とチェーンソー以外は弾薬を必要とする。近年のFPSと異なりリロード・装弾数の概念は存在せず、手持ちの弾が無くなるまで連続で撃ち続けられる。 + 武器一覧 素手 ナックルダスターを装備した素手でパンチを繰り出す。近接攻撃でリーチは短く、威力・連射速度ともに低い。ただし「バーサクパック」を取得すると、そのステージが終わるまで一時的に威力が10倍(平均値は爆風ダメージ抜きのロケットランチャーのダメージより少し高い)になる。 チェーンソー 素手と同じく近接攻撃。攻撃ボタンを押している間近くの敵を切り付け続ける。ただしバーサクパックの効果は乗らない。素手と同じ威力・射程の攻撃を4倍速ほどで連射する仕様なので、遠距離攻撃を持たず怯みやすい「デーモン」や「スペクター」に有効。 ピストル bullet弾薬を使用する初期装備。即着弾を1発放つのみで連射速度も威力も低いが、連射していないときは視点の中央に確実に当たるほど精度が非常に良い。他の武器(特にチェーンガン)が手に入ると出番がなくなるが、単発精度は良いので一部ギミックに使うことも。 ショットガン shell弾薬を使用するポンプアクションの散弾銃で、1回毎に7発の即着弾を発射する。弾1つごとの威力はピストルと同じなので、全部当てられる近距離で大ダメージを与えられるが、連射は遅い。弾が水平かつ適度に拡散する(意外にも拡散幅はピストル・チェーンガンと共通)ため、威力は落ちるが中距離で複数の敵を巻き込んだり、「カコデーモン」など横幅の大きい敵にはある程度の遠距離からでも有効打を与えられる。前半は足回りと瞬間火力を生かしてのメイン武器として活躍するが、後半になると複数の敵には隙の多さが、体力が多い敵には火力不足が目立つ。 チェーンガン bullet弾薬使用。ピストルと同じ威力の即着弾を4倍近い速度で連射する機関銃で、その火力はショットガンにも負けない。中距離からの敵の掃討に最適な中盤の武器。長時間撃ち続けると狙いがブレやすいが、射撃後の硬直時間がないため、細かく連射を刻む使い方もできる。 ロケットランチャー rocket弾薬使用。敵や地形に当たると爆発で大ダメージを与える、強力な弾を発射する武器。弾速が遅めなので動き回る敵には当たりにくいが、1発当たりのダメージが非常に高いうえに連射速度もそこそこあるため、通常武器の中では最強の火力を持つ。爆風は周囲の敵をまとめて攻撃できるので、雑魚敵・中ボスの集団にも有効だが、サイバーデーモンとスパイダーマスターマインドには爆風ダメージは無効化される(直撃のみが有効)。ただし爆風はプレイヤーも巻き込むため、離れて撃たないとプレイヤーにも致命的な被害が及ぶ。特に至近距離で自爆した場合、アーマーが0だと体力の最大128%が一瞬で消し飛んでしまう。 プラズマライフル cell弾薬を使用し、近接攻撃の2倍の単発威力を持つ青いプラズマ弾を連射する武器。チェーンガンよりも連射速度が高く、攻撃力もチェーンソーを一回り上回ってロケットランチャーに次ぐ上、弾道が全くぶれない。cellはbulletより大量に持てるため後半でのメイン武器として十分な性能。ただし、ロケットランチャーほどではないが弾速が遅め、単発ごとの威力のばらつきが非常に大きい、撃ち終わった後に長い硬直時間が発生する、cell弾薬の配置は比較的少ないといった取り回しの悪い欠点もある。 BFG9000 1度にcell弾薬40を消費し。緑色の巨大なプラズマ弾を発射するDOOMシリーズの最強武器。プラズマ弾自体がロケットランチャーの数倍の威力を持ち、そのうえ着弾後に特殊な爆発による強力なダメージが発生する。この特殊な爆発は概ね視界内の敵全体に大ダメージを与えるうえ、決して自爆せず(*1)、密着して放つとボス敵を1~2発で倒すなどの威力を発揮する。ただし、貴重なcell弾薬の消費の重さもさることながら、弾速・発射までがそれぞれ遅いのも欠点。また終盤の隠し武器扱いであり、無印版ではシークレットエリア(*2)以外にこれを手に入れる方法はチートコマンド/コンソールコマンド以外に存在しない。ちなみに企画書「DOOM Bible」によれば、BFGとは"Big Fucking Gun"…つまり“クソデカい銃”の略。 アイテム 道中には武器以外にも多数のアイテムが落ちており、プレイヤーの助けとなる。一部を除き、ステージクリア時に表示されるアイテム取得率に影響する。 + アイテム一覧 弾薬 bullet、shell、rocket、cellの4種類。それぞれで取得量の異なる大小2種類があり、大きい方は5倍分の補給となる。いずれもアイテム取得率には影響せず、対応する残弾量が最大値に達していれば拾えなくなる。 スティムパック/メディキット 赤い十字が描かれた救急箱。前者はライフを10%、後者は25%回復する。これらでライフが100%を超えることはなく、さらにライフが100%未満でなければ拾うことはできない。共にアイテム取得率には影響しない。 ヘルスポーション ライフを1%増やす瓶。ライフ残量にかかわらず拾うことが可能で、最大200%まで増加する。 アーマーボーナス アーマーを1%増やす兜。アーマーは残っている限り、受けたダメージを一部肩代わりして減少する。アーマー残量にかかわらず拾うことができ、最大200%まで増加する。 セキュリティアーマー/コンバットアーマー 緑のセキュリティアーマーは、ダメージを3分の1肩代わりするアーマー値を100%にする。青のコンバットアーマーはアーマー値を200%にするとともに、アーマーが尽きるか緑のアーマーを取得するまでダメージ肩代わり率が2分の1に上がる。共にアイテム取得率には影響せず、アーマー残量がそれぞれの回復値未満でなければ拾うことはできない。 バーサクパック 黒い救急箱。取るとしばらくの間画面が赤くなり、素手の威力が10倍になる。 勘違いされがちだが一定時間だけなのは画面が赤くなる効果のみで、素手の威力上昇効果は ゴールして次のステージに進むまでの間 、つまりそのステージ中は永続的に上昇する(*3)。さらにライフ値も100%未満に減少している場合のみ、100%にする。 バックパック 全ての弾薬の最大所持数を2倍に増加させ、さらに各種弾薬を入手できるリュック。保有数2倍の効果は重複せず、死亡またはエピソード終了まで持続する。弾薬の取得量はそれぞれの小弾薬アイテムと同じ。弾薬が拡張後かつすべて満タンでも拾えるが、アイテム取得率には影響しない。 コンピューターマップ ミニマップの全域が表示される。取得したステージでのみ有効。 対放射能スーツ 60秒の間画面が緑色になり、歩くとダメージを受ける床に入ってもダメージを受けない。 暗視ゴーグル 120秒の間画面が明るくなり、暗所でも視界が明瞭になる。 ソウルスフィア 不気味な顔が映っている青色の球。ライフを100%増やす。ライフが100%以上でも拾うことができ、最大200%まで増加する。 Blur Artifact(透明の球) 赤と青色の混じった球。60秒の間透明になり、敵の攻撃の狙いがズレやすくなる。 Invulnerability(不死身の球) 不気味な顔が映る緑色の球。30秒の間画面がネガポジ反転+モノクロ化し、無敵となる。 マルチプレイ ネット通信によるマルチプレイに対応しており、協力プレイやプレイヤー同士の対戦が楽しめる。ただし、通信コードがIPX/SPXという古いイントラネット向けのコードのため、現在は利用不可。 ネットコード周りをTCP/IPに変更するMODや、「Zdaemon」「Zandronum」などの有志による改造エンジンはインターネットによるオンラインマルチプレイが可能になっている。 評価点 よく練られたステージ構成とシステム システム自体は非常にシンプルだが、各ステージの敵配置や仕掛けが凝っており、飽きることなく楽しめる。 敵はただ進路上で待ち構えているとは限らず、時としてプレイヤーがキーを取るなど特定箇所を通ると、隠し扉が開いて襲いかかってきたり、背後の部屋入口などに突然ワープ出現してくる…といった仕掛けを持つステージもある。 戦闘も単に撃って避けるだけに留まらず、敵に見合った武器を使用する、敵の数が多い高難易度ではなんとかして同士討ちを引き起こし、敵の物量を未然に減らすなど、状況に応じて戦術を考える楽しさがある。 大量の敵をなぎ倒す爽快感 操作性と動作ともに軽快。ゲームエンジンの制限によりfpsは35が上限であったものの、武器の切り替えも含め、あらゆるアクションがスムーズに行える。 ステージ内の敵が多く、難易度によっては一つの部屋に10体以上の敵が群れていることも多い。それでも操作に影響が出ることは稀で、武器と機動力の強さも相まって敵を倒す爽快感が味わえる。 本作の軽快な操作感が、ステージ内を激しく動き回るタイプのFPS、いわゆる「スポーツ系FPS」の基礎になったと言っても過言ではない。 クオリティの高い疑似3D 本作の空間は疑似3Dではあるが、バイナリ空間分割を活用してマップの地形が描写されるようになった。高さの概念は見せかけに近い程度であるため、多重フロアのマップ構造は存在しないが、曲線通路や入り組んだ迷路など、複雑な形状のマップを実現する事が可能になった。---ビルボード(常に正面を向いた平面で)描画されている各敵キャラクターも8方向を向きながらの各行動グラフィックをそれぞれに用意することで、違和感を大きく軽減している。これによる賜物が上述した同士討ちの実装である。 全てのステージが平面・画一的な地形であり、敵もすべて自分の方に正面を向いて同士討ちもしなかった前作『Wolfenstein 3D』と比べると相当な技術の進歩が窺える。 クロスヘアがなく縦に強いオートエイムがあるという仕様も、近年のFPSに慣れていると違和感を感じるかもしれないが、裏を返せば細かい狙いを必要とせず他の動作に集中できる利点がある。 初心者から上級者まで幅広く楽しめる難易度調整 難易度を5段階から選択可能、初心者から上級者まで幅広く楽しめる。敵の数は3段階だが、その内2段階には更に追加効果を施すか否かで分かれている。 最低難易度の「I m too young to die(死ぬには若すぎる)」は「Hey, Not too rough.(あまり激しくするな)」と同じ敵が少ないパターンに「被ダメージ半分」「弾薬アイテムの回復量2倍」がつく。FPS初心者でも余裕を持ってプレイできる。 「Ultra Violence」は「Hurt me plenty(存分にやってくれ)」と比べても敵が大幅に増えており弾が不足しやすいが、要所要所で敵の同士討ちを活かして弾を節約していくことでシングルプレイ、かつ全ステージがそれぞれ初期状態(ピストル50発のみ)スタートでもクリアできるように調整されている。 最高難易度の「Nightmare!」はマルチプレイを前提とした難易度で「Ultra Violence」準拠の敵増量に加え「敵の速度アップ」「弾薬アイテムの回復量2倍」「倒した敵が一定時間後に復活」「チートコマンドが無効」がつき、敵配置やステージ構成を熟知していないとクリアすらままならない別次元の難易度となる。 とはいえ、一人プレイでのクリアもすでに達成されている。 豊富な隠し要素 各ステージには「シークレット」と呼ばれる隠しエリアがいくつか存在する。これを探しながらマップを探索・攻略するのも醍醐味の一つである。シークレット内には強力なアイテムや先行入手できる武器が隠されていることが多く、見つければクリアが楽になる。 シークレットを見つける難易度はまちまちで、マップの形状から位置を調べられるものも多いが、場所は分かっていても入り方が分からない、場所がマップからでは分からなかったり、スイッチではなく目に見えない仕掛けで道が開けることも多い。特定箇所に攻撃する・ダッシュして特定の場所に飛び込む(ジャンプボタンはない)など、通常攻略では必要のない手順やテクニックを使わないとたどり着けないものまで存在する。 シークレットの数はマップから確認可能。ステージクリア時には敵の撃破率・アイテムとシークレットそれぞれの回収率、経過時間とタイムアタック目標時間が表示される。 SFとダークファンタジーを見事にマッチさせた世界観 当時としては他に例がない、近未来SFとダークファンタジーを融合させた独特な世界観が特徴であり、ゲームシステムと合わせて強烈な個性を放っている。 世界観を分かりやすく表しているのがステージデザイン。フォボスの軍事基地を舞台としたエピソード1は大半が人工物で構成されているが、地獄に近づいたエピソード2ではゴシック調のデザインが混ざっていき、地獄そのものが舞台のエピソード3では石の城壁以外はマグマや血の池・肉の壁などいかにも禍々しい風景となる。 敵のデザインも個性的で印象に残りやすい。 特に悪魔ながら愛嬌のある顔をした「カコデーモン」や、体の一部が機械となったサイボーグの悪魔であり凄まじい火力を持つボスキャラ「サイバーデーモン」「スパイダー・マスターマインド」は本シリーズを代表する敵キャラとなった。 メタルとホラーの個性が入り混じったBGMと不気味感ありのSE ロバート・プリンス氏が手掛けたBGMは、メタルとホラーが絶妙なバランスで融合されており評価が高い。 メインテーマの「At Doom s Gate」を初め、「Kitchen Ace (And Taking Names)」、「On The Hunt」、「I Sawed The Demons」などテンポの速い曲もあれば、「The Imp s Song」や「Dark Halls」といった不気味さを全面に押し出した曲もある。 SEも銃火器関連やモンスターの鳴き声がリアルで、臨場感を出している。 オリジナルのDOOMを作れる DOOMが今もなお衰えぬ人気を持つ最たる要因。有志開発の専用ビルダーソフトを始め様々なツールを用いる事で、続編のDOOM II共々自分だけのオリジナルのDOOMが制作できる。単純にマップの構造のみならず、武器やアイテム、モンスターのグラフィック・挙動、BGM等々最低限のDOOMの下地以外のほぼ全てを改造する事ができる。マップの仕組みが現行の3Dゲームよりもシンプルなため、制作の敷居もやや低め。 このゲーム改造はスタッフの公認するところとなっており、その数たるや到底数えきれない程存在する。当然玉石混交だが、数あるWAD(*4)の中から秀逸なものをピックアップする企画が2004年から有志の手で開催されている。 賛否両論点 きつめのゴア表現 当時のゲームとしてはゴア要素を前面に押し出しており、銃火器やチェーンソーなどのリアルな描写もあって暴力的な印象が強い。 顕著なのが各キャラの死亡時で出血描写は当たり前。ゾンビ兵やインプといった雑魚にドラム缶の爆発・ロケットやBFGなど強力すぎる攻撃を浴びせれば全身がバラバラになるし、他の中型の敵も目玉や内臓を垂れ流して崩れ落ちるなどかなり生々しい死に方をするものが多い。良くも悪くもインパクトが強く好みが分かれるところ。 マルチプレイでしか見る機会はないが、主人公の死亡スプライトも「頸動脈から血が吹き出し、首を押さえながら血の海に倒れ込む」という中々エグいもの。そしてロケットやBFGでオーバーキルされるとバラバラの肉塊と化す。 強調される悪魔崇拝要素 上述のゴア表現と共に、主にキリスト教圏で問題とされた要素。当のゲーム内容こそ「地獄へ殴りこみ、悪魔たちを滅ぼす」と極めて明快な勧善懲悪ものだが、その悪魔たちの基地にはところどころにペンタグラムや山羊の頭蓋骨、儀式の跡といった、ヘヴィメタルを参考にした冒涜的な表現描写が抜かりなく満載されている。これが悪魔崇拝(サタニズム)を嫌悪する人々からの批判を招いた。 その反面、前作のような過激で強烈な内容を気に入ったid Softwareのファンには歓迎され、Jaguar移植版などでは宣伝広告にもサタニズムの文字が躍るようになった。結局批判によってその方向性が修正されることはなく、「人間 VS 悪魔」はDOOMシリーズの代名詞として定着した。 問題点 環境によっては視認性が悪い 当時のDOSの解像度は320x200であるが、この解像度では至近距離や遠方のグラフィックが粗くなり、状況が把握しづらい。動作を軽くするなどの目的で画面サイズを縮小させた場合はさらに顕著となる。現行の移植やGZDoom、Zandronum等の最新のソースポート(有志の手掛けた改良版エンジン)ではこれよりも高い解像度を選択可能で、一部の移植版はフルHD(1920×1080)に、GZDoomでは4K画質(4096×2160)にまで対応している。 総評 順当に発展した奥深いゲームシステム、シンプルながらも巧妙なレベルデザイン、独特で魅力的な武器・キャラクター造形、雰囲気にマッチしたBGM、そして何よりも優秀な疑似3D描画を90年代早期に実現した高性能なゲームエンジンとあらゆる面で完成度が高く、シリーズの原点にしてFPSというジャンルそのものの基礎を創り上げた名作。 その過激さゆえ社会的な議論も引き起こしているが、それもまた本作の人気による影響の裏返しである。 日本では当時一部の層にしか受けなかったものの、世界的な影響力の大きさとしてはゲーム史を語る上で欠かせない作品の一つと言える。 The Ultimate DOOM 【じ あるてぃめっと どぅーむ】 ジャンル FPS 対応機種 MS-DOSWindows(Steam/GoG.com) 発売元 GT Interactive【Steam】id Software【GoG】Bethesda Softworks LLC 開発元 id Software 発売日 1995年4月30日 定価 【Steam】498円 配信 Steam/GOGにてダウンロード販売中 判定 良作 ポイント 『DOOM』完全版新規エピソード追加既存マップの構造も部分的に変更 概要(UD) 1993年の『DOOM』に、複数の追加要素を加えて発売された完全版。当時の発売は『DOOM II』も担当したGT Interactiveが行った。 開発自体にはオリジナル版のジョン・ロメロとアメリカン・マギーが参加し、元著名DOOM用WAD開発者であったジョン・アンダーソンとティム・ウィリッツの新メンバー2人によって開発・調整が行われた。 オリジナル版はApogee伝統のシェアウェア体験版を通じた通信販売方式だったが、本作では初めから店頭販売用のパッケージソフトとして発売された。 また、オリジナル版所有者向けにも『Ultimate』にアップグレードするパッチが配布された。 開発当初の名称は『The Definitive Doom SpecialEdition』であり、インストーラー起動時のデフォルトのインストールディレクトリ名などにその名残が見られる。 追加要素・評価点(UD) 新規エピソード追加 『Thy Flesh Consumed』と銘打ったエピソード4が新たに追加。全9マップとなっており、合計マップ数は9×4=36と『DOOM II』を上回るボリュームに。 新たに『DOOM II』で新登場したギミックが逆輸入されており、ドアと同様に鍵が必要なスイッチ、高速で展開するドアなどが追加されている。またエピソード中盤にてBFG9000をシークレット外で手に入れることができる。 オリジナル版のクリア経験者を想定した内容であり、かなり歯ごたえのある高難度マップとして仕上がっている。特に難易度「Ultra Violence」ではカツカツの弾薬で戦うことになるE4M1から既に鬼門。 既存マップ調整 当時デスマッチの主戦場であったE1M1に手が加えられ、新たに中庭を通じてスタート地点とゴール地点を繋ぐ隠しルートが追加。 これによりマップが円形となり、一本道の撃ち合いだったオリジナル版よりも対戦がしやすくなった。 問題点(UD) 互換性排除 エピソード4のボス死亡フラグ追加などでソースコードに微調整が加えられた結果、当時のいくつかのWADがIWADへの互換性を失った。 有名なものでは映画『エイリアン』を題材にした『Aliens TC』などがこの弊害によって新バージョンの公開を行っている。 現在世の中に出回っているほぼすべてのWADはこの対応後となる『DOOM II』か『The Ultimate DOOM』のどちらかの利用を前提としている。現在ではこの種の問題にぶつかる可能性はほぼない。 またこちらもさほど影響はなかったが、ロストソウルのバグ挙動を修正した結果、ロストソウルが出てくるマップのリプレイデータが再生不可となる現象も発生、スピードラン記録の集計などに影響した。 モンスター・武器の逆輸入はなし 『II』の見所だった新武器や新モンスターの追加はなく、新規エピソードのボスもオリジナル版のラスボスであるスパイダーマスターマインドの使い回し。 内容はほぼオリジナル版と同一であり、『II』ほどの進化を感じられる点はない。 ストーリーの矛盾 オリジナル版メンバーが開発にあまり関わっていないため、設定の整合性はあまり取れていない。 本来オリジナル版のEP3エンディングにおいて、ラスボスを倒したドゥームガイは直後に地球へと転移し、『II』ではそのまま地球での戦闘を行うはずなのだが、その間のはずのEP4の情景はEP3で見られる地獄のそれに近い。 ステージクリア時に表示されていたステージ全体のマップはなく、エンディングも暗に『II』の宣伝をするだけと簡素であるため、おまけステージと言った雰囲気が消えていない。 総評(UD) EP4も追加され、36ステージの大ボリュームとなったDOOM完全版。 後の複数の移植作品も本作を基準としており、Steam版などもこちらをDOOMとして発売しているため、目にする機会は比較的多い。 当初こそオリジナルとの互換性を巡って問題が噴出したが、現在は特に問題ではないため、気軽に購入し遊ぶことができる。 傑作シリーズの原点であるEP1~3、そして歯ごたえのある追加エピソードのEP4を両方楽しめる、お買い得な作品となっている。 移植 人気の高さと優れた内部設計から、『DOOM』が移植されないハードはないと言われる程公式・非公式問わず無数の移植作が存在する。主なメーカー公認の移植作については以下の通り。 特に記載がない場合、括弧内は日本における発売日と販売会社を示す。 DOS/V版(1994年2月1日、イマジニア) 日本で発売されたDOS搭載モデル(DOS/V機)用パッケージ版。内容はMS-DOS版と同一。バージョンは1.1だが、1.2や1.666へのアップデートディスクも存在する。 「3D ALIEN BUSTERS」なる、DOS/V版独自のサブタイトルが付けられている。 PC-98版(1994年12月1日、イマジニア) MS-DOS版に忠実な移植。無印の移植だが、ファイル形式の違いからUltimate版へのアップデートは不可。 日本向け移植としては珍しく日本語ローカライズが行われており、アイテム取得時のメッセージとエピソードクリア時のデモが日本語に訳されている。 スーパー32X版(1994年12月3日、セガ) 家庭用ゲーム機初の移植であり、スーパー32Xのローンチタイトルの一つ。「1994年最大の問題作 君はこの恐怖に耐えられるか?」という挑戦的なキャッチコピーが特徴。 エピソード1と2の17ステージで構成され(エピソード2のステージ8のみカット)、これら全ステージを通しでプレイする形となっている。隠しステージ2つを除く全ステージの中から好きなステージを選んでプレイ可能。 操作性に関してはMS-DOS版並に快適だが、BGMの迫力が薄い、解像度が低く遠方が見えにくい、エピソード2のボスとエピソード3が丸々消滅、同士討ちが実装されていないなど物足りない点も多い。 Atari Jaguar版(1995年2月17日、ムーミン/アタリ) 全24ステージで、一部オリジナルのステージが含まれている。スーパー32X版同様、全ステージを通しでプレイする形である。 動作自体はスーパー32X版より滑らかなのだが、Jaguarのコントローラー自体が操作しにくい形状なので、操作性があちらより優れているとは言い切れない。 ゲーム機本体の処理の都合上(*5)、全てのBGMが削除されている。 スーパーファミコン版(1996年3月1日、イマジニア) MS-DOS版と同様にエピソード制を採用しており、カットされたステージはあるが全3エピソードを収録。スーパー32X版やジャガー版ではカットされたボスモンスター2種も登場。 『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』にも使用されている「スーパーFXチップ」の改良版に当たる「SUPER FX GSU-2(スーパーFXチップ2)」を搭載することで疑似3Dを再現している。しかし、グラフィックが粗く遠方がかなり見づらい、fpsが低く動きがもっさりとしている、ボタン入力に遅延が起きるなど、視認性と操作性に難がある。 BGMはSFCの音源に合わせたアレンジがなされており、原曲の激しさが再現されているとして好評。 プレイステーション版(1996年4月19日、ソフトバンク) セガサターン版(1997年7月11日、ソフトバンク) Ultimate版と『DOOM2』の同時収録。Ultimate版は全33ステージ(隠しステージ3つを含む)で、一部ステージのカットや変更のほか、オリジナルステージが追加されている。スーパー32X版やJaguar版同様、全ステージを通しでプレイする形である。 Jaguar版がベースではあるが、視認性や操作感が更に快適となり、MS-DOS版とほぼ変わりないレベルに。 最大の特徴として、BGMがオーブリー・ホッジズ氏によるダークアンビエント調のものに一新され、同様に一新された重苦しいSEと共にホラー要素が強くなっている。 セガサターン版はプレイステーション版と同内容だが、動作のもっさり感が目立つ。 3DO版(1996年4月26日、バショウハウス) Jaguar版をベースにした移植作。BGMとしてオリジナルの曲をヘビーメタル調にアレンジしたものが使用されており、中々格好いい。 しかしその代償としてフレームレートが物凄く低い(15fpsすらまず行かない)。どうやら開発期間の短さによるものだった。(*6) 国内では海外版に日本語マニュアルを付けたものが通販限定で販売された。発売時期が3DO末期であり、流通量が少なく非常に希少なソフトとなっている。 ゲームボーイアドバンス版(2001年10月26日、アクティビジョン) 日本未発売。初の携帯機向け移植版。 ステージ構成はJaguar版と同じ24ステージ。 解像度がSFC並に低いが操作性は快適で、携帯版SFC相当のスペックからすれば良移植と言える。 Xbox版(2005年、アクティビジョン) 『Doom 3 Limited Collector s Edition』(日本未発売)に収録。Ultimate版の移植だが、解像度や音質が悪くバグが存在するなど移植度は低い。 Xbox 360(Xbox LIVE ARCADE)版(2006年9月27日、アクティビジョン→ベセスダ・ソフトワークス) Ultimate版の移植だが、フルHDおよび5.1chサラウンド、実績などに対応。 『DOOM3 BFG Edition』にも収録されている。 Xbox One版の配信に伴い、2019年7月に配信が終了した。360版を購入している場合、Xbox Oneに無料でインストール可能。 Windows(Steam)版(2007年8月4日) ロゴはオリジナル版DOOMだが中身はUltimate版の忠実移植。MS-DOS版をそのまま収録しエミュレーター(DOSBOX)で動作させているため、ソースポートを利用するユーザーにとってIWAD目的で導入される。 2020年9月5日のアップデートにてUnityソースポート版(下記のコンシューマー版と同一内容)が追加され、Unity版とオリジナルDOS版(Legacy Version)のどちらかを選択して起動できるようになった。 この公式Unity版では後述のアドオン機能でWADが配信されており、それらは拡張子がないが内部的にWADファイル形式で保存されるので、各種ソースポートで利用することもできる。とはいえ『FINAL DOOM』収録の2つのIWAD(『TNT Evilution』と『Plutonia Experiment』)と『No Rest for the Living』以外はすべてこのアドオン機能以外でも無料で配布されているWADが多い(*7)。また『FINAL DOOM』の2つのIWADはUnity以外のソースポートで起動しても赤十字ロゴに規制が入っている。 続編である『DOOM II』『DOOM 64』『DOOM 3』が同時収録された『DOOM Classic Bundle』も販売されている。 プレイステーション4/Nintendo Switch/Xbox One版(2019年7月27日、ベセスダ・ソフトワークス) Unityエンジンで作られた公式ソースポートと言ったところ。開発はNerve Softwareが担当。 システム面において近代的調整が加わっており、レベルセレクト機能や、エンディング後のスタッフクレジットの追加、クイック武器選択機能、アドオン機能(後述)などが実装されている。基本的にオリジナル版よりも快適に遊べるようになっているが、WADそれぞれのデータがBGMのみMIDIから録音(OGG形式)に差し替えられたためシームレスループが実現されていない、赤十字ロゴの規制(初期版はピル・後に緑十字に変更)という問題がある。 『DOOM』名義だが、内容はUltimate版と同一。Xbox360版同様、フルHDおよび5.1chサラウンドに対応。さらに人数分のコントローラーがあればオフラインでマルチプレイが可能。 CERO C (15歳以上対象)。本編のグロさからするとこの判定で済んだのは奇跡というべきか……。 ちなみに『DOOM2』はCERO D (17歳以上対象)。 配信当初はベゼスダのアカウントに登録しないと遊べない仕様に加え、BGMの再現度の低さによりユーザーから大きな反発を受けた。後日のアップデートでアカウントの登録が不要となり、BGMも改善された。 2020年9月5日のアップデートで、ジャイロエイムへの対応、クロスヘア(照準)の表示、メニューからのチート実行、難易度Nightmareにおける敵高速化の復活、などの機能が追加された。 さらに、アドオン機能によって公式から配信されているWADを適用してのプレイも可能。『II』のWADも配信されており(*8)、他にも『FINAL DOOM』の『TNT Evilution』と『Plutonia Experiment』まで収録している。ただしアドオン機能を使うにはベゼスダのアカウントに登録する必要がある。 『DOOM Eternal』収録版(2020年3月20日、ベセスダ・ソフトワークス) 条件を満たすと、ゲーム中のとある場所で初代『DOOM』と『DOOM II』が遊べるようになるという隠し要素がある。内容に関してはXbox版や『BFG Edition』に収録されたものに準拠している。 この他、個人レベルの非公式な移植ではデジカメ、iPod、プリンター、関数電卓、カーナビ、ATM、オシロスコープなどありとあらゆる機器に移植されており、「It Runs DOOM」というインターネットミームが存在する様にモニターと十分なボタンさえあればどんなデバイスにでも移植されると海外ではネタにされる。流石にデジタル式妊娠検査キットの小さい画面で動く『DOOM』はガセっぽく見えるが、実際に動作させている映像を見ればちゃんと『DOOM』だとわかるのだから恐ろしい。 真偽は定かではないが、中にはピアノで操作できる様にした物、DOOMの中で動く『DOOM』、他のゲームの中で動くDOOM(*9)なんて珍品まで制作されている。 「地球上に存在する全ての工業製品は『DOOM』が移植される余地がある!」と言っても過言ではない。 そして2020年、ファミコンのROM部分に小型PCである「Raspberry Pi」を搭載、プログラム処理はラズパイ、グラフィック処理はファミコンという分業でDOOMを稼働させたのも話題となった。 その後も移植の対象は工業製品にとどまらず、Twitter(現X)のBot、別のゲーム(『Minecraft』『Baba Is You』『DOOM II』等)、果ては神経細胞や大腸菌と、無限の可能性を見せている。 FM-TOWNSへの非公式移植を行った有志いわく「プログラムの機種依存部分が少なく、かつわかりやすくまとめられていた」とのこと。 続編 DOOMシリーズを参照。 余談 id Softwareのゲームエンジンである「id Tech」の初採用作品。以後もテクノロジーの進化に伴いメジャーアップデートされ、今もなお同社の作品に名を冠している伝統のゲームエンジンシリーズである(*10)。 本作のキャラクタースプライトは粘土で造形された人形をベースにした手描き。クレイアニメーションのように動かしたものを画像として取り込んで使用しており、実際に使用されたマンキュバスなどの一部モデルは現在も写真や映像が保存・公開されている。 ゲーム画面下のHUDには主人公の顔が表示されており、武器アイテムを取るとニヤつき、体力が減ると血まみれになるなど表情豊か。回復アイテムを拾えばケロッと元通りになるのもまたシュール。 この演出は前作の『Wolfenstein 3D』、遡るとさらなる原型となる『Catacomb 3D』から引き継がれた要素でもある。 プレイヤーの体力の状態を簡易的に表したステータスであるが、DOOMでは攻撃された方向を向くという要素もある。 エピソード1及び2の舞台である衛星フォボスとダイモスは、実在する火星の衛星である。 直径はフォボスが約22km・ダイモスが約12kmと小さく重力も地球と比べ物にならない程低い為、作中の様な基地の建設は今の地球人類の技術では不可能に近い。 これを踏まえたのか『DOOM3』では火星そのものが舞台となった。一方『DOOM ETERNAL』ではフォボスが舞台の一つとして返り咲いた。 90年代後半に、リソースを除いたゲーム基盤部分のソースコードがGNU General Public Licenseのもと公開され、ファンの手でゲームエンジンの改造が盛んに行われた。 インターネットの普及による配布のしやすさも相まって人気は爆発的に高まり、21世紀に入ってなお衰えることなく活動が続けられている。 現在では、ゲームエンジン(ソースポート)としてはいくつかが存在するが、MODに関してはGZDoom(またはマルチプレイ向け派生版であるZandronum)、タイムアタックなどで再現性を重視する場合はPrBoom+やChocolateDoomが主流であるとされる。 このオープンソース版エンジンに対応し、かつ製品版Doomの著作権に触れるところを作り直した無料IWAD(*11)のひとつとしてFreedoom(*12)がある。一部のDOOM(GZDoom)エンジンで動作するゲーム(例:Hedon)はこれをベースにしている。マップ(*13)やテクスチャ、キャラクターデザインは本家よりは劣ると言われるが、『I』と『II』に対応するPWADとの互換性を保っているため、試しにDOOMとそのMODゲームをやってみたい方は体験版的に導入するのも良いかもしれない。 2005年に『DOOM3』を原案とした映画『DOOM』が公開された。 但し主人公はドゥームマリーンではない。敵も地獄の悪魔ではなく“人間の実験によって生まれたクリーチャー”となっている。 主人公のリーパーを演じたのは映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでエオメル役を演じたカール・アーバン氏。また、主人公の上官であるサージ役をかのロック様ことドウェイン・ジョンソン氏が演じている。 アメリカでは週末興行成績で初登場1位を獲得。翌年に日本でも公開されたが知名度の低さからか不振に終わった。 2019年10月には『ドゥーム アナイアレーション』が公開。世界観の繋がりはなく、またしても主人公はドゥームマリーンではないが、敵はちゃんと地獄の悪魔となっている。 ストロング国立演劇博物館が毎年選定する「ビデオゲームの殿堂(World Video Game Hall of Fame)」にて記念すべき第1回目の2015年の6つの候補から本作が選ばれた。 選定の理由には「PC-DOS用のシェアウェアで公開された後にゲーマーの間で大流行し、FPSというジャンルのゲームをメジャージャンルに押し上げた作品」、「暴力的な描写が含まれているため、当時の批評家や政治家の中にはゲームの内容を批判する人もいました。いわゆる、ゲーム内の暴力的描写がプレイヤーに影響を与えるのではないか、と批判された最初のゲームであり、社会に与えた影響も大きかったとのこと」、「ゲームシステムが多くのゲームで採用され、FPSのスタンダードになったと言っても過言ではない」とある。 総括にもあるように本作のゴア描写は社会的に問題視され、何かとマスメディアに取り上げられていた。 『Mortal Kombat』と共に北米のレーティング機関であるESRBの設立に影響を与えたとよく言われているが、これは誤りで、実際は「Mortal Kombat」と同時に米国上院議会で槍玉に挙げられたのはSega CD版の『ナイト トラップ』である。詳しくは記事参照。 ちなみにESRBが設立されたのは本作発売の翌年である。 また、1999年に起きたコロンバイン高校銃乱射事件では、主犯の生徒二人のうち片方が本シリーズのWAD製作者だったことから証拠品として挙げられ、ゲームの暴力表現に関する議論や販売規制が行われるようになり、現在に至るまで続いていくこととなる。(*14) 言うまでもないが、本作に罪は無い。 本作のゲームエンジンを使用したFPS作品で有名なものにジョン・ロメロがプロデューサーとして参加した、Raven Software開発による『Heretic』と『Hexen』があり、DOOMに対応した派生ソースポートはこれらにも対応していることがある。こちらはid Softwareがパブリッシャーとして販売したことや、根幹部分はDOOMを踏襲している部分から「ファンタジー版DOOM」などと言われることがある。 また、アメリカで現在も販売されている朝食向けシリアル食品である「Chex(チェックス)」の6~9歳児向けのプロモーションとして、1996年に『The Ultimate Doom』のトータルコンバージョン(*15)IWADであり、残虐描写を完全に排除した『Chex Quest』が制作されており、キャンペーン期間中の商品にCD-ROMが付属する形で配布された。(*16) 2019年5月にはRomero Gamesより、本作の第5エピソードに相当するマップを追加する『SIGIL』というWADが無料配信されている。マップデザインは、本作の開発者の一人でRomero GamesのCOOでもあるジョン・ロメロが担当。前述のUnityソースポート版のアドオンとしても収録されている。 EP4以降の舞台が「悪魔の侵略で地獄と寸分ない姿に変えられた地球の地域」であることが言及されている。